カーボンホイールを試乗しませんか。ピナレロジャパンの親会社でもあります、カワシマサイクルサプライさんからDEDA ELEMENTI SL30DB(定価¥227,150 税込)、とFULCRUM SPEED40DB(定価¥301,400 税込)をお借りしました。どちらもディスクブレーキ用です。ネーミングに有ります、30とか40はリムハイトを表しています。昔のスポーツ車用リムはほとんど山が無く、ブレーキシューの当り面ぐらいの厚みでした。ところが、1980年代初頭ぐらいから山が出来てきました。きっかけはルノー・ジタン・カンパニョーロチームがおそらく自転車レース界では初めてエアロダイナミクスデザインを取り入れた車両を投入したことです。まだエアロデザインの市販商品は無かったので扁平チューブのフレーム、翼のようなハンドル、その他ほとんどのパーツは市販品を加工してエアロデザインに仕上げられていました。リムは市販商品のリムに薄いゴム製の山をかぶせる構造で今のようなリムに仕立てられていました。現在のカーボンホイールにも外周部はアルミ製で山の部分はカーボン製というものがありますがそのカーボン部がゴム製のようなものです。
スポークが空気をかき回しながら前進しているわけですからそこが面になれば空気抵抗を減らすことができます。ですから空気抵抗軽減だけを考えるならば全体が面になっているディスクホイールが一番優れているだろうと思います。しかしながら、軽量化しにくい、横風の影響はどうだろう、たわまないので剛性が上がりすぎるなどやはり特定の用途・条件で効果を発揮することになります。そこでジタンはホイールが回転している時にそのスピードが速い(=空気抵抗が大きい)外周部だけを面にしたわけです。当時は目からうろことはこのことか、と思いました。そして、カーボン製になり、山が高くなっても重量増はアルミリムなどより軽微にすむので高さは色々と選べるようになりました。30mmと40mm、わずか10mmされど10mmです。山の高さだけで乗り味が決まるわけではありませんが重要なファクターではあります。すでに両ホイールをテストして下さった方のお話でも確実に印象は違うようです。
ホイールは大きく4つの項目でその性能差があります。重量・剛性・空気抵抗、そしてデザインです。実際に購入する時には価格も重要です。どこを重視するかが選択のポイントだと思います。
申し訳ございませんがテスト走行は当店で販売しました車両に限らせていただきます。フラット、上り下りをお試し下さい。5月3日までです。