Works店長の作業日記

2020年9月26日

カンパニョーロ グラベルロードコンポ “EKAR”


シマノGRXに続きまして、カンパニョーロからもグラベルロード用コンポ“EKAR”(エカル)が発売されます。13Sドライブトレイン採用により、フロントギアはシングル(38・40・42・44T)のみでWギア仕様はありません。リアスプロケットは13Sになり9T~36T、9T~42T、10T~44Tの3種類が用意されます。
GRXの場合、フロント40T、リア11~42Tを組み合わせますと、トップ側ギア比/3.64、ロー側ギア比/0.95になります。私のように下り坂は流す程度に走る場合はこの組み合わせでもほとんど困ることはないと思います。やはりトップ側は4.0前後必要という場合、GRXではフロントWギア(48×31T)が用意されています。フロントWギアを選んだ場合は、リアは11~34Tを組み合わすことになります。ロー側(31×34T)ギア比は0.91、トップ側(48×11T)ギア比は4.36になり上り、下り、舗装路、未舗装路オールラウンドに対応できそうです。
カンパニョーロ・エカルはGRXでフロントWギアを選んだ場合のギア比をフロントシングルギアでカバーしています。例えばフロント38T、リア9~42Tの組み合わせですと、ロー側(38×42T)ギア比は0.90、トップ側(38×9T)ギア比は4.22になります。ロー側アンダー1.0、トップ側オーバー4.0でオールランドに対応出来そうです。
10月中旬より出荷が始まるようです。グラベルロードのフレーム販売はまだ多くはありませんが、チネリ・キングジデコ(¥200,000, カーボン)やリドレー・Kanzo Fast(¥330,000, カーボン)、ピナレロ・GREVIL(¥380,000,カーボン)、GREVIL+(¥540,000,カーボン)
があります。
グラベルロード用コンポはGRXにしても、エカルにしても舗装路を中心にサイクリングする方にも使い良い仕様になっていると思います。フロントシングルギアはフロントギア回りがシンプルになり、例えばもしチェーンが落ちても簡単に掛けなおすことができます。どのギアを選ぶかということも、リアだけを考えればいいので上り坂になればロー側へ、下り坂になればトップ側へシフトするという簡潔な操作ですみます。
カスタムメイドの“MAKINO”(フルハンドメイドスチールフレーム)で基本はディスクブレーキロード。タイヤは700×28~32C(又は25~28C)あたりに設定しまして、カンパニョーロ・エカルで舗装路用ツーリングロードバイクなんかを制作してもらうのはいかがでしょうか。トップ9T/13S/ディスクブレーキという点に着目しますと、ミニベロの設計もおもしろくなるかもしれませんね。お問い合わせお待ち申し上げております。
https://www.cyclowired.jp/news/node/332371

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