Works店長の作業日記

2017年1月23日

2017 ハンドメイドバイシクル展 MAKINO


エム、マキノサイクルファクトリーは2017 ハンドメイドバイシクル展でランドナーとスポルティーフを出展していました。どちらも未塗装の状態で細部がどのように仕上げられているかが良くわかるようになっておりましたが見ただけではわからない、説明を聞いてはじめてわかる加工もあり、たいへん手間をかけたものでした。例えばランドナーに使われているナベックスのラグは仕上げ工程として手をかけるぐらいの部分と、ひげ(カットの先端部あたり)を作り直したもの、そしてBBラグはノーカットのラグからナベックスカットに作ったという手のかかかったものになっていました。説明を聞いていなければ最初からそのような形で全てのラグがナベックス純正の同じグループセットを使っているように見えます。スポルティーフはクロームメッキ仕上げされる部分がすでにクロームメッキされたように輝いていました。よりクロームメッキの輝きを美しくする為とラグのエッジが崩れないように磨き工程を一般的にはメッキ屋さんがするところをマキノサイクルファクトリーで入念にしているそうです。エッジを崩さないようにここまで光るほど研磨するのはかなりたんへんなことであろうと察します。どちらもお客様のご注文で制作されたものでこのショーが終わりましたら一旦分解しフレームを塗装して再度組み上げるそうです。ヴィンテージパーツなどはお客様が用意され、お客様が描いておられるイメージをビルダーが具現化したモデルです。競輪選手のフレームを制作出来るNJS認定ビルダーであり、ロードモデルはご存じのとおり、そしてこのようにランドナーやスポルティーフまで高い精度と技術でつくることが出来るマキノサイクルファクトリーは希有な存在です。

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