こんにちは! 京都出町TAKENAKAです。今朝はフィリッポ ガンナのアワーレコードバイク(実車)を見せていただけるということでピナレロジャパン(カワシマサイクルサプライ)本社(堺市)へ行って来ました。それはエントランスのドアを開け、その奥のもう一つのドアの向こうに照明がオフでも輝くほどのオーラを放ちながら静かに置かれていました。
アワーレコードは1時間に走った距離を競う競技で自転車競技用トラックを一人で走ります。昨年10月にフィリッポ ガンナが達成したレコードは56.792kmでした。この速さですからマシン開発において空気抵抗軽減は非常に重要な取り組みになります。フレーム、ホイール、チェーンホイールなど細部にわたって様々な工夫がされています。
私が初めてアワーレコードについてのニュースを雑誌で目にしたのは1972年にエディ メルクスが49.431kmを樹立した時でした。この頃はまだ空気抵抗軽減をねらったデザインは無く、主に特別な軽量化が施されていました。今ではアワーレコード用マシンだけでなく、そのような部門からのフィードバックもあって広くエアロダイナミクスデザインが取り入れられています。今回、ピナレロがフィリッポガンナの為に制作したスペシャルマシンの一番の見どころは、実は見てもわからないところにありました。なんと、このフレームはカーボン製ではない!!! 今時カーボン製じゃない競技用フレームって? 説明によりますと、「3Dプリントで特殊なアルミ合金を使って制作」してあるそうです。コクピットも3Dプリンターでチタン合金を使って制作だそうです。将来、この3Dプリントによるフレーム制作がリーズナブルになって広まるとすれば、カスタムメイドフレームジオメトリーに対応しやすくなるという大きなメリットが生まれます。そうなるのに何年かかるかな…。通関手続きに必要な書類に記入した車両価格は1,300万円!!!
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