こんにちは! 京都出町TAKENAKAです。入荷しましたPINARELLO(ピナレロ)のエアロロード PRINCE(490mm)をシマノの電子制御変速システム Di2で制作中です。オリジナル仕様はメインコンポーネントとしてシマノ R7000/105を採用しています。その場合、ブレーキは油圧ディスクブレーキですが変速システムはワイヤーケーブル式です。エアロロードというのはロードバイクのデザインの一種で明確な定義はありませんがエアロダイナミクスデザインで仕上げられたロードバイクということになります。その表現が使われ始めた頃は水滴断面を持つフレームチューブを採用したモデルで主にフレームだけがエアロダイナミクスデザインだったように思います。エアロダイナミクスデザインがタイム短縮に一番効果を発揮するタイムトライアルモデル(TTバイク/トライアスロンバイク)で試行錯誤を繰り返しながら進化し、現在では広くロードバイクでそのようなデザインが採用されています。フレームデザインだけでなく、コクピット(ハンドル回り)やサドルを支えるシートポスト、そして効果の大きそうなホイールデザインにも取り入れられています。そして、これからはいっそうコクピットも含めたケーブルフル内装エアロデザインが増えるだろうと思います。それは、シマノ油圧ディスクブレーキとシマノの電子制御変速システム Di2のバリエーションが増えたことが大きな要因です。ハンドル回りの中をブレーキ/シフトケーブル類を内装しますとそれらが鋭角に曲がる箇所が発生してしまいます。ワイヤーケーブル式の場合はそこで抵抗が増える可能性あり不利と言えます。また、ワイヤーケーブルは定期的に交換などのメンテナンスが必要ですが外装式と比較しますとかなり手間がかかります。油圧ディスクブレーキのオイルホースは鋭角に曲げてもブレーキ操作に全く悪影響がありません。オイルは定期的に交換が必要ですが、オイルホースは5年10年ぐらいでは交換する必要はありません。最新のシマノ電子制御変速システム Di2はセミワイヤレスを採用しており、シートポストに内装するバッテリーからリアディレイラーとフロントディレイラーへはエレクトリックケーブル(電線)で接続しますが変速スイッチを含むブレーキレバー部からの変速指示はワイヤレスでリアディレイラー、フロントディレイラーへ発信されます。このようにシンプルに構成されますのでトラブルやメンテナンスにかかる時間と費用を節約することができます。シマノのロードバイクコンポーネントグループで一番出荷数が多いであろう105でも電子制御変速システム Di2が採用されたことが後押ししそうです。
https://www.riogrande.co.jp/pinarello_opera/