Works店長の作業日記

2019年11月3日

3RENSHO ファニーバイク


もう40年近く前、私が“3RENSHO”というハンドメイドフレームの工房(当時千葉県柏市)でお世話になっていた頃のお客様が訪ねてきてくださいました。最近ではあまり耳にしなくなりましたがファニーバイクという前輪が小径のモデルを現在もご愛用です。1984年にモゼールがアワーレコード新記録を樹立した時に使用したモデルにインスパイアされたと推測できるカーブしたシートチューブ、トップチューブがデザイン上の特徴でそれらが接するシートチューブ上端のフィニッシュワークはハンドメイドならではの美しさでまとめられています。組付けられているコンポーネントもオーナーのこだわりが強く感じ散れます。ほとんどシマノ・デュラエースが採用されている中でリアディレイラーとシフトレバー(ダウンチューブ)はカンパニョーロが選ばれています。しかも、リアディレイラーはこの当時すでにスーパーレコード(初代)が販売されていましたがあえてヌーボレコードです。
「これが好きだからこれを使っています。」という選択がかなりできた時代です。
現在、トライアスロンバイク、TTバイクでほぼスタンダードになっていますエアロバーとかTTバーのルーツはファニーバイクで採用されたブルホーンハンドルだろうと思います。
空気を切り裂きながら回る前輪を小さくしたファニーバイクデザインは全面投影面積を小さくでき、エアロダイナミクスでは理にかなっています。競技車両規定が前後ホイールは同じ直径となってから徐々に姿をけしました。…が、このように現在も元気にファニーバイクが走っているのを見ますと嬉しくなります。Enjoy Ridding!
#3RENSHO #ファニーバイク

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