Works店長の作業日記

2015年4月4日

ケーブル切れ


ブレーキケーブル、シフトケーブルは極細いケーブルを束ねてよったものが使われています。ケーブルが突然切れた経験をお持ちの方もおられると思いますが実は突然にケーブルを構成している細いケーブルが全て同時に切れることはほとんどなく一本づつ徐々に切れていくようです。切れる箇所はたいていの場合ケーブルの端、たいことよばれる鉛のかたまりとの接合部付近です。たまにその箇所を点検していただきますと最初の1本が切れているのを発見できるかもしれません。
STIレバーの場合はたいことの接合部あたりはほとんど見えないので確認はむつかしいと思いますが変速操作の異変で発見できる場合があります。例えばリアディレイラーをトップ側からロー側へはどうにか変速出来るが、その後ロー側からトップ側へは作動がいつもと違ってスムースではないとか、またはトップ側へは動かないような時はケーブルが切れはじめている可能性があります。数本切れたケーブルが動きを邪魔してそのような症状が出ていることがあります。そのような時はそれ以上シフト操作をしないで下さい。レバー本体内で切れたケーブルが入り込んでほしくないところへ入ってしまいケーブルを抜き出そうとしてもできないことがあります。その場合はレバーをシマノの製品サービスへ送り分解して抜き出してもらうことになります。今回の場合は私の作業で抜き出せました。

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