2019年10月22日
使ったみました、変形ギア。
その名はスギノ“CYCLOID Super Hill Climb”。RIDEA、ローター、そしてこのスギノなど変形チェーンリングが話題になることが多いので遅ればせながら私も使ってみました。私が組み込んだのはスギノ製のCYCLOID Super Hill Climb 34Tです。RIDEA、ローターはアウターギア/インナーギア両方が販売されていますがスギノはインナーギアのみです。34Tの他に一段とローギアになる32Tがあります。私は普段主にインナーギアを使います。平地と上り坂はインナーギア、下り坂だけアウターギアを使います。下り坂では一応ペダルは回していますが適度な速度で流しています。このように私の場合、アウターギアはおまけのようなものなのでインナーギアのみを販売しているスギノ“CYCLOID Super Hill Climb”にしてみました。私はシマノからシクロクロス用に販売されている歯数、46T×36Tを使っています。スギノの説明ではアウターギア50Tとの組み合わせ専用となっていますがここは自己責任で試してみることにしました。果たして「峠めぐり」でその有効を享受できたか!?
まず46Tとの組み合わせで心配でした変速性能は入念な調整をすれば何も問題無く不満無く変速します。使用しているフレームがパナソニックPOSのスチール/クロモリ シクロクロスでフロントディレイラーの取り付けがバンドタイプになっており高さ/角度の微調整がしやすいということもプラスかもしれません。いずれにしましても、46Tでも使えますのでスギノ指定の50T(4ピン)との組み合わせですと全く問題ないと思います。
次に変形、つまり真円ではないことによるペダリングの違和感は?というのも気になります。平坦路を走ってみるとたしかに真円ではないとわかりますが不快ではありません。むしろ軽快に回るような気がします。私のように平坦路を主にインナーギアで走るには良いと思います。
さて、なんといってもその名はSuper Hill Climb! 峠の上り坂はどうなんだ? 予想してはいましたが現実はきびしい。さすがに前ヶ畑峠の激坂では効果を実感というのはむつかしいです。あの激坂で冷静に効果を分析しながら走るのは私には無理でした。真円だろうがSuper Hill Climbだろうがひたすら止まらないようにペダルに力をかけ続けるのみでした。バイクシューズ&ビンディングペダルを使いますとペダルを踏み込み時と引き上げる時にも脚力を使えますがやはり踏み込む時の方が力を入れやすいように思います。各社変形ギアは踏み込みを長く取れるように設計されていますので実感はむつかしくても実際に効果はあると思います。灰屋から芹生峠頂上までの約9.7km(キャットアイ・アベントゥ-ラで計測)のような比較的緩やかな勾配では真円ギアよりスムーズに、より有効にペダリングできるように思います。激坂をスイスイ上れる魔法のギアではありませんがプラスはあると思います。
スギノ“CYCLOID Super Hill Climb” シマノ 4ピン 11S用 ¥11,000
https://www.suginoltd.co.jp/