Works店長の作業日記

2017年3月16日

PINARELLO(ピナレロ) DOGMA F10 試乗会


3月15日(水)は堺市で行われました、ナレロ ジャパンが用意してくれましたピナレロ正規販売店向けDOGMA F10試乗会に参加してきました。歴代DOGMA(ドグマ)の中で最も販売数の多い、つまり人気がある、評価が高いF8がまだまだ高いポテンシャルに有る中でのF10と何か…、簡単に説明しますと、F10はF8と同じく東レT1100 1kカーボンを使用していますが樹脂をF8エキストラライトで使用したタイプに変更することでF8より6.5%軽量化されています。(F8エキストラライトよりは重いそうです)F8からF10へ進化した項目で一番はエアロダイナミクスデザインです。サー ブラッドリー ウイギンスがアワーレコード樹立時に使用しましたモデル「BOLIDE HR」や多くのTT(タイムトライアル)で勝利をおさめた「BOLIDE TT」などのエアロダイナミクスデザインをフィードバックすることに力を注いだようです。ダウンチューブの形状やフロントフォーク先端のデザインはわかりやすいと思います。剛性は7.1%アップだそうです。F10開発にあたりチームスカイからの要望は走行感とハンドリングはF8のまま残してほしいということだったそうです。
試乗会ではF8やGAN RSも用意され比較できるように準備してくださっていました。ほぼフラットな1.8kmの周回コースを3周ずつ車両を換えながら走行します。この日はエアロダイナミクスデザインの効果を試せる絶好の「強風」。近くでたこ揚げをしている人がいましたが何の苦労もせずたこが天高くあがる風でした。ただし周回コースですから、向かい風もあれば追い風も横風もありテスト日よりであったとも言えます。
参加者の中で年齢はおそらく上からベスト3、走行スピードは遅い方からベスト3に入っていました私のインプレということでご了承下さい。
「エアロダイナミクスデザイン」。強風の向かい風の中ではどれに乗っても進みません。ただ不思議なことに、空気抵抗軽減デザインは横風に不利なのではと思いましたがそういう実感はありません。風洞実験やコンピューターによる解析などが自転車の世界でも取り入れられている効果かもしれません。追い風では自分の身体にターボチャージャーが付いたのではと思えるほど気持ちよく進むのも全車共通です。
ほぼフラットなコースなので特にF10の軽量を実感することもありませんでした。…といいますか、どれを乗っても軽いのです。みんな軽いなかでF10が6.5%軽いことを実感するなんて私には無理でした。F8、F10に乗った後でGAN RSに乗りますとやはり「これは多少重いな」と感じますがGAN RSでも軽いわけです。GAN RSに乗った後でF8やF10に乗りますと「やっぱり軽い、でも価格帯が違うもんね」となります。
2時間ほどそんなことを繰り返していますと徐々に疲れてきました。そこで感じたことは「F8が乗りやすい」です。元気なうちはF8とF10の剛性の差を感じることが出来なかったのですが疲れきてからF10とF8を乗り比べますと差がわかってきました。
私なりに一言で表しますと、「F10は速く走れます。F8は長く走れます。」
もし、私がピナレロにリクエストできるのなら、「GAN、GAN Sの走行感とハンドリングを残して重量を10%以上軽くしてほしい」。そのあたりが私の理想形ピナレロです。

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