2020年8月17日
リアスプロケットの寿命
ラピエールのオーバーホール完了!のはずだったのですが問題発生です。たまにあることなのですが、ディレイラー調整が完ぺきなのにリアのギア選択によっては停止状態から発進するときなどにガシャっとショックが発生します。この症状は新しいチェーンと古いリアスプロケットを組み合わせた場合にそのリアスプロケットの摩耗が進んでいると起こる通称「歯飛び」です。リアスプロケットとチェーンはしっかり噛み合っているはずなのに、踏み込むとチェーンがひと山飛び越えてしまう現象です。フロントチェーンリングで発生する場合もあります。不思議なことに、摩耗しているのに、チェーンを交換しなければ歯飛びはある程度までは発生しません。なので、摩耗していることがわかりにくい。
タイヤやブレーキシューの摩耗はある程度見てわかりますが、言い訳になってしまいますがチェーンやギアの摩耗はわかりにくいものです。もちろん、早めに「そろそろ交換時期ですよ」と言うのはたやすいのですが。今回のリアスプロケットもクリーニングしながら減り具合を見てはいたのですが歯飛びするほど減っているようには見えませんでした。しかし、実際に歯飛びは発生しました。試しに、手持ちのリアスプロケット(使用僅か)を装着しますと全く問題は発生しませんでした。
チェーンの交換時期は、当店のお客様の場合一定の距離(5,000km毎など)を走行すると交換される方とチェーン伸びを調べるチェッカーがありますので、時々それを使って要交換表示になれば交換という方、そしてオーバーホールなどメンテ時に交換という方が大半です。ではリアスプロケットの交換時期はいつ? 当店のお客様で多いのは、今回のようにチェーンを新しくして「歯飛び」が発生したときです。やや遅めの交換になってしまいますが一つの現実的な方法だと思います。もし、定期的に交換するのであれば、チェーン交換3回に1回ぐらいが目安ではないでしょうか。クロスバイクを毎日のように、タウンユースや通勤でご使用の方の場合は、最初に装着されているチェーンとリアスプロケットを使い続け、「おっちゃん、青信号になって発進するとき、ガクッとなる」とか「ガシャっとなる」とか言ってこられます。その場合はチェーンとスプロケットを同時に交換します。
今回のリアスプロケット交換でお客様にとりましてちょっと嬉しいこともあります。装着されているリアディレイラー/RD-6700の場合、最大ローギアは前期型では28T、後期型では30Tの設計になっています。確認してみますと30Tまで使える後期型が装着されています。装着されていたリアスプロケットの最大ローギアは28Tでしたが、新しくするにあたり、最大ローギア30Tのタイプにしました。その歯数差は2Tですが、フロントギアでの2Tよりもリアスプロケットでの2Tはギア比の変化が大きく、上り坂では有効です。しかもまだ10SアルテグラCS-6700で販売されています。チェーンもCN-6701がまだ販売されています。
ところで、サドルの交換をご検討中です。全く新しいパディング部が話題で且つ好評をいただいております、フィジーク “ADAPTIVE”は如何でしょうか。発売当初はモデル00(¥48,000)のみでしたが、R1(¥38,300)、R3(¥32,200)が揃いました。輸入元カワシマサイクルサプライが用意しています、試乗用貸出プログラムにも対応しています。ご利用下さい。
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